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〜平和な日常って何だろう〜















「あのぅ、西の陰陽道のお方・・・」




「なんだい葉王殿。そんな堅苦しい名前じゃなくて、もう、ニッシーと呼んでくれたまえよ。






彼は勝ち誇った顔で腰に手をあて、フフンと鼻で不適に笑った。

ちょっと君、そんなキャラじゃないでしょ。

それに、コミカルにその名前を呼べた日には僕はきっと勇気リンリンな人間になってることだろう。

・・・・・・・言うまい。

もう何も言うまい。



そしてやはり、僕に友達の拒否権はないのか。

って、今はそんなこと言ってる場合じゃない。








「この部屋・・・もしかして僕らの部屋?」




「そうだよ友よ!愛を語ろう!」





うっわ。今、キワドイとこいったよね







もう、この人といると、突っ込みどころ満載で、突っ込むのにも疲れてくる・・・・

誰か助けて

助けてくださーい!!!!

日本の中心で助けを叫ぶ





しまった。僕もキワドイとこいった。







「まぁ、立ち話もなんだし、入ろうジャマイカ



何でオヤジギャグ入ってるんですか。西の陰陽道のお方。



「ニッシー」



「・・・・」





彼はそう言うと、目を輝かせて僕を見つめる。

僕はというと、さっと違う方向に向いて回避する。

何はともあれ、部屋の中に入る僕ら。

まぁ、予想的には普通の部屋じゃないだろうけど・・・












「・・・・・・・うっそぉ」







予想を遥かに裏切ったよこの部屋。

というより、予想を超えすぎてて何とも言えない。







僕は今までの人生を思い返した。

何故、僕は今、この部屋にいるんだろう。

いったい僕が何をしたって言うんだろう。

いったい、どうしたらこんな部屋になるのだろう。










だってオカシイだろ。



見渡す限り





鬼の軍団住んでました☆バッタリ☆なんて。






「ここは地獄ですか?」






地獄の鬼共群がってるよ。

この部屋、人間が住む部屋じゃないよ。

というより、人間が住める環境じゃないと思うよ。







「紹介するよ。葉王殿。一番右のちょっとシャイな子はナッツー。その横がミッチーでその横が・・・・・」




「ブッ。ちょっと、タンマ。もしかして全部の鬼に名前を?」



「もちろん!」







そうか・・・きっとこの人にとっては鬼は家族なんだな・・・。

僕はそう思うことでなんとか突っ込みを押さえ込んだ。

でも・・・・・

何でそんな名前なんだ!ちょっと、ここ平安時代なんですけど。




ギン!





「っ!?」





一匹の鬼が目をギラギラさせて僕を睨んできた。

ギンギラギンにさりげなく〜♪さりげなく〜♪生きた心地がしない〜♪







「わ〜v葉王殿、マミヨンに気に入られたみたいだね〜v」


「え!?」






いやいやいや。ちょっとまって。

これ、気に入られたとかじゃない雰囲気なんですけど。

というか、これ絶対に違うよ。

なんかもう殺気がビンビンと伝わってくるもの。







「それよか、名前がマミヨンかよ」





ここ重要だと思う。

今さらだけどそう思う。







「マミヨンはちょっとテレやさんでね。前に僕と同じ部屋だった人なんて、
僕が朝起きたら何かマミヨンと血まみれになりながら・・・「わぁー”!!ストップ!ストップ!!






それ、絶対にテレやとかの問題じゃないってば。

明らかに殺意、持ってるってコイツ。

マミヨンらしき鬼は未だに僕を睨んでいた。

その横でほんわか和やかムードの西の陰陽道のお方。

周りにいるのは鬼の軍団。

なんて生きた心地がしない部屋なんだ。






「西の陰陽道のお方、僕はホントにここで住むんでしょうか」




「・・・・ニッシー・・・」



「・・・・・」



「・・・・・」






そんな、どうする〜アイ●ル〜♪って感じの潤んだ瞳で見つめないでくれよ。

しかも、まともにソレを食らった僕はさすがに何とも言いがたい感じだ。


あぁ・・・もう・・・・

僕はついに負けてしまい、微妙に聞き取れるぐらいの声で呟いた。








「ニッシー・・・(ボソッ)」



「なんだい☆ハッチ☆」




・・・・・・
・・・・・・

・・・・・・・・・



「・・・・」





飛っべ〜飛べ〜ハァーッチィ〜♪ミツバチはーッちぃー♪

・・・・

え?今、ハッチって言った!?!?










何、その人間風蜂の実は王子蜂で母を探して飛び立った!

スリリングなカマキリにも負けない強さを何気に持ってそうな蜂の名前は。






「い・・・今なんと?」




「あぁ、ごめんよ葉王殿。僕も友情を込めて葉王殿をあだ名で呼ぼうかと。」




「それでハッチですか・・・?」



「うん。だって様が・・・・駄目?」








あぁ、やっぱり裏の裏を仕切ってたのは君だったんだね、






「・・・駄目というか・・、何というか・・・著作権に引っかかりそうというか・・・」




「まぁ、たまに呼ぶよ!葉王殿」






君のそのノリと笑顔、何か恨めないなぁ・・・・

西の陰陽道のお方の笑顔は光っていた。

あぁ、眩しい。





「そういえば、葉王殿は大丈夫だろう?」



「へ?何が・・・・」






僕が言い終わる前に、西の陰陽道のお方は回りを見渡した。

まるでソレを見ろ!といっているかのように・・・・え

そういえば、今、周りには鬼達がいるんだった。

僕の顔色は青くなる。







「噂で聞いた話によると、葉王殿は様の弟子をしていたとき、鬼と同居したそうではないか。」




「・・・えぇ、まぁ、確かに・・・。でも一匹ですから」




「大丈夫!一匹だろうと、100匹だろうと変わらないさ☆」




「いや、変わるどころの問題の域を大まかに超えてますよ」







それより、100匹って言わなかった今。

まさか、この部屋の鬼、100匹いるなんて言わないよね・・・・

いや、いそうだ。






ドカーン




「!?」




いきなり、外のほうから物凄い音が聞こえてきた。

それだけでなく、爆音も聞こえてくる。

なんだ!?戦でもしているのか?







あ、大丈夫。あれ、様だから





マジですか。








平和な日常って何だろう




⇒それいけー4
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何だ、この愉快なハオ様は。(いや、お前だろ仕込んだの)

もう、何でも有りだなこの夢小説。

なんかもう、この回でヒロイン出てないし。出てないよ!?ヒロイーン!!

名前しか出てないよー!(涙)

次からはヒロインがまたぶっこみますv(えぇ!?)

西の陰陽道のお方。名前長いからニッシー。絡んできます。

しまった。連載が多すぎてシリアスの政策が進まない。(マテコラ)

そのうちヒョッコリ出しますv

その上、ハオ夢のアンケート、100を大幅に超えました!有難うございます!(土下座)

これからも頑張ります。