〜 バイクは走るよ〜どこまでも〜 〜









走る〜走る〜バイクで走る〜

海を越え〜山を越え〜って、これは違うか。

走る〜走る〜バイク君〜


どこまで行く気だオイ バイク




「あの、雲雀さん。」


「何?




雲雀さんは、さも普通に後ろを振り向いた。

ちょっとぉ!バイク運転中に振り向いたらマジ危ないですってば!

もしかしたら、事故りますよ。はい、事故りますから。





「いったい、どこに行くんですか?」


「・・・・・」




ちょっと、無言ですか!?

雲雀さんがいきなりバイクに乗せたんですよ!?

おかげ様で今日は学校を無断欠席でございまーす。



は、どこに行きたいの?」


「はい?」



え?どこに行きたいかと?

えっと、何処が良いかな〜〜〜

信州なんか行ってみたいかも、いや、南の島とかもいいかも…

じゃなくて



「もしかして、行く場所決まってないんですか?」


「・・・うん」



「「・・・・・」」




え?うそ。マジ?

見詰め合う私と雲雀さん。

だから、前向いて運転してくださいってば。

事故死なんて嫌ですよ。この歳で。


って



「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?マジですか!?」


「マジですよ」



えぇぇ!?何このお茶目な雲雀さん。

って、今はそこ突っ込むところじゃなくて。

可愛いな〜雲雀さん。ってそうでもなくて。




は、どこに行きたい?」



私は雲雀さんに再度、問われる。

これって、どこでもいいのかな〜?

じゃぁ、せっかくなので。




世界一周がいいです


え?



雲雀さんは、目を大きく開けて驚き・桃の木・山椒の木。

あれ?私、なんか変なこと言いました?



世界一周がいいです。


「・・・・」



私は黙る雲雀さんに再度言った。

雲雀さんは、どこか遠いところを見て。



「そのうちね・・・。」



と言った。

そのうちっていつですか。



「海…なんてどうかな。青春っぽく海に向かってさけ「あ、私、奈良の大仏見に行きたいです。」



雲雀さんが黙った。

だって、どこ行きたいって聞いたじゃないですか雲雀さん。

なおも私は言い切った。



「大仏が見たいです」


「うん…わかった。」



なんだか、雲雀さんの横顔が凄く寂しそうに見えました。

ゴメンナサイ雲雀さん。














in奈良の大仏




「うわぁ〜vデっカイなぁ〜大仏v」




目の前にあるのはあの有名な奈良の大仏。

そりゃデカイよ。だって大仏だから。

は、子供みたいに大仏の周りを楽しそうに走り回る。

可愛いなぁ・・・

でも、周りは凄く群れている。噛み殺したい。

でも、そんなことしたらに怖がられるだろうから今は耐えないと。


それにしても、普通は学校サボってバイクで行くっていったら、定番では海だよね?

どこをどう間違えて大仏見に来たんだろうホント。

なんか、漫画でも有り得ないよね。

もしかして、至上初なんじゃない?





「雲雀さん!コレ見てください!」


「どれ?」



は土産屋から何かキーホルダーのようなものを持ってコッチに走って来た。

僕はそんなことより。がこけないかハラハラする。




「このキーホルダーです!」




は、手に持っていたキーホルダーを僕に見せた。

それは、大仏の様なキーホルダーで、顔が異常にデカイ。

そう、顔だけデカイ、キーホルダーだ。



「ここをこーすると、ほら」




カタ カタ カタ カタ カタ カタ


首が動くんですよーvとが楽しそうに言う。



ワォ、何この不気味なキーホルダー





「どうですかv可愛いでしょ!」


「・・・・う・・・うん・・・そうだね・・・・」



焦る僕。動揺が隠せない。

ごめん、。このキーホルダーを可愛いと言うのはかなり難しいよ。




「これ、ペアになってるんですよーv」


え?ホントに?




と、がもう一つキーホルダーを持ってきたので、僕はそれを持っていたキーホルダーとくっつけてみる。

あ、ホントだ。ペアになってる。




はコレ欲しいの?」


「あ、はい。自分用の土産に買おうかと」


「ふ〜ん、・・・どっちの色が良い?金か銀」




普通は赤か青だけど、金と銀しかないみたいだ。

大仏だけに金か銀か。ありそうなネタだよね。




「ん〜じぁぁ、金さんも捨てがたいけど、やっぱし長生き、銀さん!」


「銀だね。」




そのネタ、今の子供に通じるか微妙な線だよ。

と、ちょっとそんなこと思ったけど、僕は軽くスルーしてレジに向かった。


そして、金と銀のキーホルダーを買った。




「え?雲雀さん買ってくれたんですか!?有難うございます!」


「うん、良いよべつに。僕がバイクに乗せたんだし。」


「あ、雲雀さんも買ったんですねvやっぱり可愛いですもんねv」


「うん。//////。可愛いよ」




可愛いよ。がね。

決してキーホルダーじゃないよ。

間違ってもキーホルダーじゃないからね。




「(ボソッ)とペアー」


「え?雲雀さん、今何か言いました?」


「ううん、何も」



絶対教えてあげない。呟いた言葉を。




「じゃ、帰ろうか」


「そうですね」



そして、またバイクに乗り並盛に帰った。



あれ?何しにバイクに乗ったんだっけ?

⇒10
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あ・・・甘い?うん、疑問系だ。(え)

普通は海に行きますよね〜vでも、そこで大仏を見に行くのがこの雲雀さん夢なのです(何がしたいんだ)

カタカタって・・ある漫画の黒髪クリクリ目の無表情のあの人の変装時のときの音みたいな(ヤメロそれ以上言うな)

暖かい感想有難うございます!嬉しすぎてお涙ちょうだい状態でs(強制終了)