〜ドナドナドーナツ〜









「はぁ・・・どうしよう。」



今日も快晴。昨日と変わらず快晴。

ちょっと、台風なんかが上陸してくれちゃってもいいじゃないか。

そしたら学校休みになるじゃないか。

そんなことを自分の部屋で考えておりました。




私は昨日、廊下に立たされたあげく、雲雀さんの前でパイナップル王子的な微妙に恥ずかしい言語を言ってそのまま逃走。

その後、が私の鞄を持って来てくれました。おーマンマミーア☆

持つべきものはとっても便利な使いっパシリじゃなかった、お友達です。





「仕方ないな〜・・・気まずいけど雲雀さんに会わなきゃいいんだもんね〜」




きっと何とかなる!今日は会わない!ような気もする!

そう自分に言い聞かせる。



「よっしゃ〜行くぞ〜☆」



かくして、今日も元気に出かけてゆくのだった。




ガチャ




〜今日は早退しちゃ駄目よ〜お昼ご飯、用意してないからね〜」


「は〜い。ママン!」


「お母様とお呼び!」


「いってきまーす!」




これが我が家の日課になりつつある辺りが凄いと思う今日この頃。

そう思いながら鞄を持ち、走りながら角を曲がる。

と、お待ちかねのアレが起きたのです。

おぉ、素敵、少女漫画的マジック☆



ドンッ



「いたっ」



私は曲がり角で誰かにぶつかり、尻餅をついて倒れた。




「あ、すみません。大丈夫ですか?」



立てますか?と。

どこかで聞き覚えのある声が聞こえてくる。

幻聴か?と思い、恐る恐るその人を見ると・・・・




「パ・・・・」


「パ?」


パイナップル王子〜〜〜〜〜〜〜!!!!?




お母様。運命って突然変異です。

どうやら私は、南国のパイナップルの神様に好かれているようです。



「え?」


パイナップル王子は困った顔と焦っている顔のミックスで何がなんだか分からないといった感じだった。

私はというと、もう、頭の中がパイナップルの世界に飛んでいた。




「パイナップル。パイナップル。パイナップル」


あ、あの・・・本当に大丈夫ですか?




パイナップル王子はかなり焦っている。もう、手もオドオドしていてどうやって止めようか迷っているらしかった。

そうこうしているうちに、意識が返ってきた。





「あ、すみません、ごめんなさい!パイナップル王子!」


「あ、あの、そのパイナップル王子って言うのは僕のことですか?」




あ、しまった。もう思いっきり口に出しちゃってた。

パイ・・じゃなかった、青い髪の美少年は言った。




「僕の名前は、六道 骸 です。」




そう、彼は満面の笑みでそうおっしゃられました。

かっ・・・カッコイイじゃありませんか微妙に。



「貴方のお名前は?」


「・・・です。」



「そうですか、では、立てますか?手をお貸しします」


「はい。」



ってちょっとまてーい!

今、呼び捨てしました?

イキナリ呼び捨てにしやがりました?

え、そんな女の子を秒殺しそうな笑顔と一緒にそんないきなり呼び捨てですか。

でも、手を貸してもらい、立ち上がりました。




「あ、六道さんは黒曜中なんですね〜」


「骸でいいですよ。はい、は並盛中なんですね。」




骸でいいですよって・・・いきなり呼び捨てにしちゃっていいんですか。

え?しちゃいますよ。腹いせ半分で呼び捨てにしますからね。




「あ、こうしちゃいられない。学校が始まるのでこれにて失礼しますね。」


「あ、はい。」



彼は去り際まで爽やかな笑顔でした。




「では、またお会いしましましょう、


はい、またぶつかりましょう骸




すいません、冗談です。

でも、六道骸は気にする様子もなく風のように去っていきました。






in学校



キーンコーンカーンコーン





なんで・・・


なんでなんだぁ〜〜〜〜!?


なんで雲雀さんが校門の前で立っていらっしゃるんだ〜〜〜〜!?



「これじゃ、入れないじゃないか」



どうしよう。学校のチャイム鳴っちゃったよ。

もう、行くしかないよね。

ここは、プラン1の《サラッと流しちゃえ作戦》でいこう。




てくてくてくてくてくてく



「おはようございます!雲雀さん!」


「おはよう、




私は雲雀さんの横を何事もないように爽やかに通りすぎようとしていた!

いよっし、あと少し、頑張れ私!



ガシッ




あ。


どこ行くの?



みごとに・・捕まりました。

雲雀さんは私の腕を掴み、離す気配なし。

何も言わない私。雲雀さんはそんな私を見て。



引きずってゆきました。


え?何、何?



「あ、雲雀さん、どこ行くんですか?」



そっち、校舎の方向と真逆ですよ。


「バイク。」


はい?バイク?バイクがどうかしましたか。

え?バイクになりたい?いや〜それはさすがに人間なれませんよ〜




「乗って、。僕につかまってるんだよ」



って、二人乗り!?しかも、現チャリ!?バイクですよ。

あぁ、そうか、バイクに乗るってことなのか。




え?これからどこ行くの?



⇒09
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なんか、ホントに骸夢に走りはじめたよ!(汗)

いや、でも、雲雀夢なんです、骸好きさんごめんなさい。(土下座)

にしても、今回登場の少なかった雲雀さん。

次は出まくりですねきっと!(何)

ではでは、皆様の暖かい突っ込みお待ちしております(え)

これからどうして欲しいかなど希望大募集中です。