〜本日は晴天なりぃ〜
















「おい、アレ見ろよ。」




「うそだろ!?あの風紀委員長の雲雀さんが女と腕を組んで仲良さそうに廊下を歩いてる!」




「あぁ、しかも超笑顔だ。恐ろしや」




「あ、こっちを向いたぞ!?」





チャキッ





「君達、見世物じゃないよ。それ以上見るんだったら咬み殺すからね?」




「「ヒィッ!!」」








僕らを見ていた男子生徒、および廊下に出ていた全ての生徒は走って逃げた。

にしても、今の三下の雑魚みたいな悲鳴・・息ピッタリだったな。芸人精神?

はぁ・・・まったく、油断もすきもない。






「王子様v」



「・・・・・」






可愛い声を出して僕にしがみついている

可愛い。

でも、何だか複雑な気持ちだ。

嬉しいけど、凄く嬉しいんだけど、なんだかじゃないみたいで。

しかも、その・・・






「何で王子様?」



「・・・・?」






普通、恭弥〜とか、きょーちゃーん。とか、そんなんじゃない?

でも王子様って・・・いつの時代の人物だよ僕。

しかも、いつもなら雲雀さんって呼ぶのに、どうしたんだろう。

熱で可笑しくなっちゃった?






「何で僕のことを王子様って呼ぶの?」




「・・・駄目?」




「・・・・」






可愛らしく首を傾け、上目遣い。


ぐっ。



クリィティカルヒットきた――――――!!!

そんな可愛いシグサをされたら、いくら僕でも、

みなのもの――――!今宵は宴じゃ―――!ってなキャラになっちゃうよ僕。





キャラ崩壊の危機だよ。

キャラ崩壊寸前だよ。





危険だよ僕。


扱い注意だよ。







「・・・駄目じゃないけど、どうせなら恭弥とかが・・・」





僕はボソリと呟いた。

恥ずかしい・・・









恭弥?














ワォ








ちょっと今 僕死んでも良いと思ったよ。





恭弥〜v



ガバッ




////



甘い声で抱きついてくるに、理性が吹っ飛びそうになる。







ワォ




嬉しい。

凄く嬉しい。




いや、でも。




僕は元のが良い。






「熱、下がったら元に戻るかな?」



「?」




毎回のことながら、首を傾ける可愛いしぐさの

氷で冷やしたいけど、今、保健室には先生もいなければ氷もない状態だ。

校長室や職員室なども同様。氷切れ状態。

草壁や他の風紀に買いにいかせてるけど、コンビニまで時間がかかりそうだし。

とりあえず、応接室に連れて行こう。



という訳で今にいたる。








と、ドナドナ〜♪という音楽がどこからともなく流れて来た。そして、見覚えのある人影が。

あの独特な髪型は・・・・確か・・・







・・・・パイナッポー



「あ、パイナップル王子」






彼はリアカーを引いて歩いていた。

しかし、問題はそこじゃない。

いや、リアカー引いてるところも問題あると思うけれども、今はそれどころじゃない問題が発生していた。






リアカーに沢山の親父軍団が乗っている。

しかも、山積み状態だ。





僕は即座に歌いだした。








「ドナドナドーナドーナ。おやじをの〜せ〜てぇ〜

 ドナドナドーナドーナ。売られてゆ〜く〜よ〜」






「悲しい歌ですよね。」




うん、悲しいよ。










僕が。










「・・・」





突っ込んで。


、頼むから突っ込んで!

そこはオヤジじゃないよって突っ込んで!


しかもそんなムサイ親父売れないから!たぶん!

可愛い子牛なら売れるけど、ムサイ親父は労働力しかならないと思うから!

ピンポンパンポーン《全国の親父の皆さん、心から謝罪を申し上げます。》





そしてパイナッポーは振り向いた。





何事もなく通り過ぎてくれと祈った僕が馬鹿でした。



スイマセン、帰ってください。パイナッポー







いま、お取り込み中です。






⇒16
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ぐふっ。前半、甘いよ。糖分多すぎるよ・・・ガハッ。(血)

やば・・水ください水。いや、骸さんはいりませんから水ください水!

え?水をさしに来た?いやいや、骸さん、出ないで下さい。あなたが出たら話が違う方向に進みますから!

というか、もうこの連載 違う方向に走ってますから!残念。(マテコラ)

でも、されど春未。後半は見事な壊れ暴走ギャグで制覇いたしました。(いや、この連載は甘切ない設定だろ!?何やってんだよ!?)

ちなみに、ドナドナネタ。マジで親父の前で熱唱しましたよ私。泣きましたよ親父。(なんて娘だ)

いやいや、我が家は365日こんな雰囲気です。もう、頑張れ親父。(主にお前のせいだろ!?)

最強はお母様です。お母様は自称、「大魔王様」なので、めっさ怖いです。ハイ。

母上に頭を下げる父を目撃、多々知れず。あぁ、痛い。痛いよ親父ぃ!!!