〜春から新米先生〜











「はぁ、ここがディーノ幼稚園か・・・」






でっかいな〜。と呟きながらまだ若い私はディーノ幼稚園の門の前に立っていた。

できればここの幼稚園には来たくなかった。

正直に言うと、隣町のヤマモト幼稚園のほうに行きたかった。







「あぁ・・・ヤマモト幼稚園には、親友の京子もいるのにぃ〜」






そう、私がこの幼稚園に来たくなかった理由の一つはコレ。

やっぱり、今年、先生になったばかりの私。心配や不安はかなり大きく。

そのため、頼りになる友達という存在は大きい。




そしてー





ドーン!





バーン!







パリーン!










あぁ、やってるやってる。







私は門から中を眺めていた。










「僕の後ろに立たないでくれる?」




「うっ・・・」







黒髪。幼稚園の先生らしきエプロンを着て、右胸と、腕には「ひばりせんせい」という刺繍の入った名札を付けた美青年。

その前に立って泣きそうになっている犠牲になりかけた幼稚園児の男の子。

そして、無残にも破壊された壁やガラスやその他もろもろ。








「雲雀先生、落ち着いて下さい。この子は可愛い僕たちの生徒なんですよ」








泣きそうになる男の子を抱きしめて、いかにも良い人オーラを出す、髪形がパイナ・・じゃなかった、青髪の美青年。

だが、何処かしげにドス黒いオーラが漂っている気がする。







「おいコラ、お前ら!また何かやったのか!」




「あ、園長先生だー」






騒ぎに駆けつけたのは、金髪、美青年の園長先生。

それを見た子供達の顔はみるみる明るくなる。








「お前らということは、僕もその中に入ってるんですか?クフフ 心外です。」




「別に、僕が悪いんじゃない。コイツが僕の背後に回ったのが悪いんだよ」







そう言ってその男の子に指を差す雲雀先生。

ディーノ園長は困ったな〜という顔をした。

ちなみに、骸先生は無視された。






「あのなー恭弥。その子はまだ子供なんだぞ?いい大人がそんな子供を虐めて恥ずかしくないのか?」



ないね。





ワォ。この人、何言っちゃってるの!?

彼は即答で答えた。

が、目を泳がせ、腕組をしながら






「・・・まぁ、今回は許してやってもいいよ」






何様だよお前!






「はぁ・・お前なぁ・・・」




クフフフフ、僕は無視ですか?え?放置プレイですか?クフフフフフフ







そう、私がこの幼稚園に来たくなかった理由として二つ目に上がるのが、この二人の先生が居るということだ。

恭弥と骸は幼馴染でありながら、あろうことかここの幼稚園は私の先輩達にあたってしまう!

なんたることだろう。小学校の時や中学の時なんて、マフィアや組長になるってほざいてたのに、

なんで今、この空間にいて、なんで幼稚園の先生やってんですか。





神様、聞いてないよ!





さぁ、





帰ろう。







「おっ、先生じゃねーか」





イヤンv見つけちゃイヤンvディーノ園長先生。

新米ですが、できればこの幼稚園から縁のない幼稚園に行きたいという私の夢を叶えてください。

お願いですから!






「あ、。どこ行くの?」




ガシッ




、どこ行くんですか?」



ガシッ





ガッチリ両肩をガード。

逃げられない。






今日から私は新米、幼稚園の先生。



初めて飛び立った社会の中には






極めて危険な物体で満ち溢れているのでした。









あぁ、深い水の中。









⇒その2

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ついに始まった幼稚園計画。まず、第一弾が先生になろう!

ちなみに、これは今のところ連載にしない予定です。短編ばっかきそうです。

もし、連載にしてくれ!という要望が沢山来た場合は、連載に切り替える可能性があります。

そして、何故雲雀先生と骸先生かと言うと、恐ろしくて呼び捨てにできないので雲雀先生なのです。ハイ(え)

骸先生は、もう、てきt(強制終了)

はい、それでは、セクハラに負けないでください!(マテコラ)

オールギャグです。




では。

感想待ち構えております。(何!?)