僕の彼女は青春真っ盛りです













「恭弥くーん。」







ドタドタドタ




ドバシーン!!!









「そんなに急いでどうしたの?」








今まさに破壊された応接室のドアから目を離して、僕はドアを破壊した張本人を驚かずに見つめる。

なんだか凄く嬉しそうな彼女は破壊したドアには目もくれずに僕に歩み寄ってきた。

うん、いいんだ別に。



今月3回目だもんね・・・










応接室のドアの破壊











「あのね。」



嫌だよ。








僕は机の上に山済みにされた書類の一枚を手に取ってそれに目を戻した。

彼女はそんな僕を見て「まだ何も言ってないのに。」と言ってぷくっと膨れた。

どうやらスネたようだ。

そんな事言ったって、キミの言いたいことぐらい予想がつくよ。








「なんでーなんでー?」



「何かこう、テレパシーみたいなものを感じ取ったんだよ」



「恭弥くんってエスパーだっけ?」



「うん」







「ワォ」って、僕の台詞取らないでよ。冗談だから。

彼女は応接室の真ん中のほうにあるソファーに座り込んで「あぁ・・・青春の日よさらば。」とか僕に聞こえるように呟いた。

はぁ・・・わかったよ。内容はだいたい分かってるけど一応聞いてあげるよ。







「で、何なの?」







すると彼女は、たちどころに元気になってソファーから勢いよく立ち上がり、目を輝かせた。








「土曜日って風紀の仕事お休みだよね?」



「うん、まぁある程度片が付いているからね。・・・まさか・・・



えぇ、そのまさかなんですが・・・







僕は、この前が持って来ていたデートスポットのパンフレットに載っていた遊園地に行きたいと言っていたのを思い出した。

確かその時僕は、彼女が「一緒に行こうよ。」なんて言うから、「一人で行ってきたら?」って言て流したのを覚えている。







おぬしも悪よのう



いえいえ、お代官様ほどじゃごぜーません。







彼女の性格だ。あれで諦めたとは思わない。

何かしてくるだろうなとは思っていたが・・・・






「嫌だからね。僕、群れてるとこ無理だから。ウサギが寂しくて死んじゃうぐらい無理だから。




どんだけー





ちょっとそのリアクション何?

でも無理だから。







「そんな事言わずに!ほら、もうチケットがここにv」



「ワォ」






どっから出したのそのチケット。

ワン・ツー・スリーとかって一瞬で手のひらにばっと出たよ。

ってマジシャンだったの?







「じゃぁ、恭弥くん、土曜日の朝10時に現地集合だからね。」






彼女はそう言って遊園地のチケットを二枚握り締めたまま風のように応接室を去っていった。

僕が答える猶予さえ与えない。







「はぁ・・・しかたがないな・・・。」






僕のため息は嵐が去って静かになった応接室に響き渡った



























































「恭弥・・・くん?」




「何?どうかしたの」




僕を指差して彼女は口をポカンと開けている。

僕と確認をした彼女は、なんだか顔を赤らめて、「ううん、なんでもない」とぼそっと呟いた。

でも、切り替えが早い彼女










「じゃぁ、王道なメリーゴーランドからd「ジェットコースター行ってみよう!」




「え?」






ジェットコースター?

あの絶叫マシーン?























「どうしたの恭弥くん、顔色悪いよ?」




「これ何回目だと思ってるの?」




「んーと、5回目・・・ぐらい?」






そんな訳ないでしょ、僕らジェットコースターしか乗ってないんだよ。

こればっかりだよ?







25回目だよ。



「なんだ、数えてたんだね恭弥くん。」



なんだじゃないよ。もう生死の感覚も分からなくなってきたよ。






今までが楽しそうにしてたからずっと我慢してたけど、

いくら僕らが青春真っ盛りの若者だったとしてもこう25回も連続でジェットコースターばかり乗るチャレンジャーな

若者なんていないってば。






「じゃぁ、そろそろ違うの乗る?」




「その前に少し休んでもいいかな?そろそろ胃の中のものが口から出そうなんだ。






僕の体力はすでに限界が来ているというのに、は何ともないようにケロっとしている。

凄い・・・これが若さなのか。青春パワーなのか。

並盛最強と呼ばれている僕でも彼女の体力には勝てなかった。











「はい、恭弥くん。飲み物」



「うん、ありがと」





彼女が買ってきた飲み物は・・・・ホットゆず。

こういうところはホント、気が利くよねは。






「あ、見て恭弥くん。遊園地のマスコットのクマさんだよ。」



「そうだね。風船を子供に配ってるね・・・。」







なんだか、微笑ましいなー。こう、ちょっと群れてる気もしなくもないけど、

今日は体力も限界だから、見逃してあげるよ。クマ。







「ぬいぐるみの中の人がお兄さんだったらまだ許せるけど、おっさんだったら許せないよね。」


「うん、そうだね・・・」








逃げて ぬいぐるみの人。




この子は本気だよ。







「恭弥くん、観覧車でも乗る?」




「いいね。」










じゃぁ、こんどは恭弥くんの権力で2時間ぐらいずっと乗ろうよ。







「・・・・うん。そうだね・・・・」









今日、帰れるかな?










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できあがった途端データぶっ飛んだのを腹いせにギャグ甘で珍しく甘め寄り?に作り変えてみた。

しまった、れあき。ちゃんのとこって男勝り主人公だった・・・

こんな女っぽく?いや、体力だけは雲雀さんより上だけど・・甘くしても良かったんだろうか・・・(甘いか?)

僕の彼女を紹介し●す風のタイトル。

何はともかく、れあき。ちゃんのリクエスト夢を遅らせてしまっていたので、御詫びのつもりで特別に絵もつけてみる。

あぁ、何て言うか、マウス描き辛い、しかも久々に描いたからかなりキツイ絵に(汗)

もう、こんなんでいいのかな(遠い目)れあき。ちゃん、お持ち帰りOKです。(イラスト付きで)

そのままソースコピっちゃってください。イラストは右クリ保存でUpしてお使いください☆

そして、返品大いに可能ですのでv