恐怖の弁当ターイム☆

〜裏側というか雲雀さん語り〜









キーンコーンカーンコーン



、来るかな?弁当持って。


弁当、どうだろ・・・美味しいかな・・・

が作る物だから、きっと美味しいよね。

今から楽しみだ。






ガラッ



「どうも〜失礼しま〜すです。。」




そんな事を考えて待っていると、が応接室のドアを開けて入ってきた。




「やぁ、よく来たね。。・・・弁当は?」




僕が入ってきたにいきなり弁当について聞いてみる。

待ちきれないからね。



「あ、あのですね。それが・・・」



なぜか下を向いてオドオドする

まさか・・・




「・・・持って来てないなんて・・・言わないよね・・・」




の手作り弁当、楽しみで昨日寝れなかったぐらいだ。

僕のガッカリ感は顔に出ているかもしれない。

しばらくの沈黙。




「いや、持ってきたには持ってきたんですが・・・」




の後ろを見ると、確かに、弁当包みみたいなものを持っていた。

なんだ。あるんじゃないか。




「じゃぁ、出しなよ。」



は、なぜか、恐る恐る持ってきた弁当を僕に差し出した。

その顔からは、弁当を渡す恋人というような緊張の表情ではなく、ヤバイですよという感じの表情が見て取れた。



え?この中。何か凄い物でも入ってるの?


僕は弁当を受け取り、ふたを開けた。




「・・・・・・・・」



ワォ、予想以上だよ。




ちょっと待ってよ。この赤い物体なに?

え?これってアレだよね。


チリ・ペッパーもとい


   唐辛子だよね。

おにぎりのつもりなんだよね?たぶん。

僕こんな素敵な破壊兵器、見たことないよ。

一歩間違えたら、遠足の定番がパンとかになるよ。おにぎり消え去るよ。

もしかして、他の普通に見えるオカズにも仕掛けがあるとか?



いや、でも、負けるな僕。

こんなんじゃ風紀委員長なんて務まらないよ僕。

しかもこれはの手作りだよ、好きな人が作ってくれた愛情コモッタ?弁当だよ。


よし!僕は覚悟を決めて赤いカタマリにかぶりついた。




「あ、それは・・・」



パクッ



うっ・・・・




「!?雲雀さん!!?」



ぐっ・・・この僕がこんなにも苦戦をしいられようとは。

を見ると、涙目。上目使い。

こっちもこっちで、理性がやられそうだ。



「・・・っおいしいよ。」


「はぃ?」





ここは、愛のために。と思い、おいしいと口にする僕。

僕ってば頑張ったよ、かなり。

なのに、どうしてそんなに驚いてるの?





「・・・おいしいって言ってるでしょ。」


「えぇっ!?」




再度、おいしいと言う僕に、なぜか驚きの声を上げる

もしかして、そんなに嬉しかった?

それとも、あまり美味しそうに見えない僕の顔に驚いてるの?





結局、僕はおにぎりを死ぬ気で間食し、オカズも全部食べた。

オカズが思った以上に普通で。美味しかったことに驚いた。

もしかして、危ないのは、おにぎり限定?


ふと弁当の片隅を見れば、リンゴのうさちゃん。



あ、リンゴのうさちゃん・・・



僕はそれを食べる。口に入れると広がる甘い香り。


うん、幸せだ。


今度は、リンゴも美味しいけど、みかん、なんてのもいいな〜と思った。




「明日もよろしくね・・・」



楽しみに待ってるからね。

おにぎりだけは入れないでね。

たのむから。

ホントに頼むから。




「はい!もちろんですよ雲雀さん!」



そう言ってくれたの笑顔は、眩しかった。



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次の日。


弁当を開けた僕は固まった。


ピシリと何かにヒビが入る。





本日のメニュー、わさび☆おにぎり。

うん、なんか予想通りかも。




「・・・・・」




目の前にあるのは ワサビらしきカタマリになっているおにぎり。

いや、これはおにぎりと言う名を超えてワサビのカタマリだ



ちょっとちょっと。なんでかバージョンアップしちゃってるよ。

オカシイくない?なんでオカズとおにぎりの比率が1:4なの?


逆にしてよ

うぷっ、吐きそうだ。




「ガッツだ雲雀さん!」


「(あれ?この子、分かってやってるの?)」





たのむから嘘だよとか、何かフォローを僕に。


エールをください。




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やべえ、甘さの欠片もねえ。(ヲイ!?)

はい、特別夢部屋、最初の裏話です。なんだろうこれは。雲雀さんverです。

こんなのでも、楽しめていただければと願ってます。(何)

それでは皆さん、星間の狭間で楽しんでいってくださいv

逃走。(←何!?)