変態世界で会いました










「おはよう骸くん」




「・・・・おはようございます。」






朝起きたら、当たり前のように僕のベットの前で正座している

たとえ部屋に鍵をしようが、部屋のドアを釘で打ちつけようが、トラップを仕掛けようが、彼女は毎朝…現れる。

最近はさすがの僕でもこの環境に少し慣れつつあるのが恐ろしい

今のところ、寝込みを襲われたことはないが、寝顔をじーっと見られているのも一種の拷問を受けているかのように感じている






「・・・なんですかその手は」




「いや、目覚めのスキンシップをと思って」




しなくていいです






彼女は手をガバッと開いて、さぁ、飛び込んでおいでみたいな格好をして目を輝かせている。

僕が全面拒否をすると、彼女はチッと舌打ちをして切り替えた後、僕のベットの上ににじり寄ってきた。






「骸くん。骸くん。」




「なんですかさん」




「骸くんって、なんでそんなに白い肌なの?襲っても良い?」




良いわけないでしょ、ヤメてください







仮にも女の彼女が、仮にも男である僕になんてことを言っているんだ。

むしろここは逆であり、僕が襲うところだろう。

だが、彼女の顔を見ると、よだれを垂らしながら僕の肌を見つめている・・・ゾクッと何か寒いものが背中をよぎった。






「犬、千種、今すぐ助けてください!!!」




「フフフフ、甘いなマイハニー。犬ちゃんとちーくんは今、朝の買出しに行ってます☆」





おのれこの女、計りましたね。







「さぁ、カモン☆骸くん」





彼女はじりじりと僕に近寄ってくる。後ろに逃げようにも逃げ場が無い。

焦っていても仕方が無いと思った僕は、次の作戦を考えることにしたが、なかなかここから逃げる方法が思いつかない。

こんな時に誰か役に立つ奴はいないだろうか…誰でも良い、とりあえずこの場をしのげれば…

パリーン





「やぁ」







いきなり窓が割れたと思ったら雲雀恭弥が窓から入ってきた。

間違いなく人選ミスだ。








「・・・・お取り込み中?」



「イエスボース」



「違います。とりあえず助けてください」






こうなったら誰でもいい。たとえ雲雀恭弥でも頭を下げましょう。

・・・・雲雀恭弥は少し考えた末に、出てきた窓から飛び降り帰って行った。

この薄情者ー!!!貴方それでも僕を恨んでる口ですか!?





「さぁ、第一ラウンドいってみようv」




「ぎゃ―――――!!!!!!」




























「クフフ。クフフフフ」





「やばいびょん、骸さん壊れてるびょん」




「・・・・骸様」





えぇ、壊れてますよ。なんてったって朝から襲われたんですからね彼女に。

誰だって精神崩壊しますよきっと

でも、今はそんなことを気にしているんじゃありません。

犬と千種が帰ってきてやっと開放されたと思っていたのに、なお今も学校に行く僕の後ろをばっちりついて来ている彼女がいるからです。

テクテクテク.....ピタッ


てくてくてく.....ピタッ



もう我慢の限界です






「どうして僕の後ろをついてくるんですか?」





歩くのをやめて後ろを振り向いた僕は、力いっぱいそう言い放ったが、彼女の目は曇ることなく輝いたままだ。

こういうほうがタチが悪いことこの上ない。






「そこに骸くんのお尻があるからです」



「・・・すいません。聞いた僕が馬鹿でした」







それは見栄を張って言う台詞じゃありません。

なんですかその変態発言は。貴方一応女ですよね?その前に人類なんですか?僕は未だにそのことが信じられないままでいるのですが。

僕はまた前を向き返して学校に向かって歩くことにした。もう振り向かない…いや、振り向いてなるものか






「凄いびょん…骸さんよりも変態がいるなんて」




「上には上がいるもんなんだね」




何か言いましたか?





「「いえ」」





















キーンコンカーンコーン





「お昼れすね骸さん!」




「・・・そうですね」



「骸様、購買部でパンを買って来ます」



「・・・そうですね」






では。と言って二人はパンを買いに購買部に行ったが、僕はと言うともう現実逃避したい気持ちだった。

そう、なぜなら僕の席の前の席はの席で、授業中ずっとこちらに向かって微笑みかけていたからだ。

これで授業中寝ようものなら、きっと彼女はMYデジカメを取り出して寝顔の僕を撮影することだろう。





「骸くん、はいあーん」





お昼ぐらいは平和に過ごしたいものだ。

彼女は重箱のお弁当を鞄から取り出して僕の机の上に広げ、お箸で卵焼きを掴んで僕の口に押し込む。





ごほっ。ぐふっ。クハッ





いきなり卵焼きを口の中に押し込まれた僕は当然のようにむせた。

そんなことよりも、僕はこの壮大な量の料理を食べさせられることになるんだろうか。

軽く5人前はありそうな量を見て軽いめまいがした。

ガララ

犬、千種がパンを持って帰ってきたが、どう見てもその量は二人分だ。








「犬、千種、僕の分のパンはないんですか?」



「食費浮くし(骸様にはのお弁当があると思ったので買って来ませんでした)」



千種、本音と建前が逆になってますよ



「すいません。」






あぁ、きっと帰っても彼女は出現することだろう。

夜、寝る前に部屋から放り出してもきっと朝には僕のベットの前にいることだろう。

明日も明後日も…まさにエンドレス。

僕はもうそろそろ精神に障害が起きそうでならない。










もういい加減にして下さい





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あれ、可笑しいな。神田やアレン様夢にしようと思ったのに、どこをどう間違えたのか骸夢。

今思えば、このサイトでは珍しい骸夢。なんかヒロインがすんごいんですけど(遠い目)

この夢のカテゴリーは何だろう。ギャグっていうよりもむしろ変態カテゴリーな気がする。

骸さんにストーカーしちゃうあたり何だか凄くオオモノに見える。

甘い素敵なラビ夢を頂いたのに、こんな骸夢で打ち返しちゃってスイマセン(土下座)

ちょっと場を和ませてみようかと雲雀さん一瞬出演…火に油をそそぐ。

藍那ちゃん、何はともかく、こんなサイトと相互ありがとうございます。(現在進行形)