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〜光合成は人間にもできるのか〜
昨日、僕が磨いたこの廊下を歩きながら、
只今、書物愛読中。
あ、あそこにいるのは、。
廊下の柱に横たわり、風景を眺めている。
ここは、何事もなかったかのように立ち去りたい。
しかし、そういう訳にもいかないだろうな・・・
後からバッタリ会うか、今声をかけるべきか。
僕は足早に忍び寄った。
「、何してるんだい?」
「やぁ、葉王。見て分からない?光合成」
そうか〜光合成かぁ〜なんてのんびり呟き、僕の思考回路は少しの間停止した。
ちなみに、正常に動き出すまで13秒。
「そんなの見ても分かるはずないだろ」
だいたい、分かったら分かったでそれも怖いなぁ・・
「乏しい!知識が乏しいぞ葉王!師匠なんだからできないことなんてないに決まってるだろう!」
そう言って親指をビシッと立てる。
いや、知識の問題じゃない気が・・・
「人間には葉緑体がないから無理だよ。」
「いや、きっと僕にはあるんだよ。葉・緑・体!」
なぜそんなにも自信に満ち溢れてるんだキミは。
葉緑体がある、その時点で人類じゃないよな。
むしろ、新しい人類?え?もう進化系統入ったの?人間って。
「あきらめて日光浴って言いなよ。」
「い・や」
悔しいんだな…
なんか負けず嫌いっぽいからな・・。
すると、庭を挟んで向かい側の廊下から女性の使いが。
ここに来て、女性を見たのは始めてかもしれなかった。
まぁ・・最近会ったと言えば、の父上らしき人と、マッチョ軍団。などなど。
ムサイ男ばかりの怪しい世界。最近の夢にはいつも登場するため、悪夢が続いている。
ちなみに、現在進行形だ。
その使いは、こちらに向かって呼びかけた。
「様〜習い事のお時間ですよ〜」
がこちらを向く。
僕はと目が合った。
見詰め合う僕ら。
「「・・・・」」
あぁ、君の言いたいことは分かるよ。
まだそんな長い付き合いじゃないけど、嫌というほど分かるよ。
「(グッ!親指立て)行くぞ相棒!」
「・・・ラジャー」
習い事・・嫌なんだな・・・はぁ・・・
すぐさま、と全速力で廊下を走って逃げた。
あぁ・・昨日ピカピカに磨いたのに・・汚れないといいなぁ・・・
なんだかんだで廊下を走りぬける僕ら。
どうやら先ほどの使いの女性はまいたようだ。
「はぁ・・・なんとか、まいたみたいだね」
「フフフ、甘い!甘いぞ葉王!」
な・・なんかが壊れて来てないか?
「僕のことだぞ、どうせ毎日こんな調子だろ。それなりに父上は攻略法を伝授してるさ!」
だから何故、そんなにも満足げなんだ。
そんなことより・・・まさか・・・
僕は背中に嫌な汗が流れた。
ズボッ。ボスッ。
「っ・・!!!」
僕は声にならない叫び声を上げた。
真横にあった襖を突き破って手が出てきた。
恐る恐るその横の・・・・・・・・
襖を開けると・・そこは不思議な世界でした・・・
襖を開けると・・そこは不思議な世界でした・・・
襖を突き破っていたのは、巨大な鬼。
「ラスボス登場だ!」
そんな・・ラスボスは段階をへてないと出てこない設定なのに・・・。
いきなりラスボスが出てきてあっという間にやられちゃいましたなんて・・
「そんな・・それじゃぁ、いったい世の中のザコ軍団は何のためにあるんだよ」
「世の平和のためにあるんじゃないの?」
なんだよそのザコ軍団。悪役なのに平和維持活動なんてやってるのかよ。
「せいやぁぁぁ!!!!」
ドゴーーーーーーーーー
は、いきなり大鬼につかみ掛かり、 投げた。
よい子は真似しないようにね。危険だから。
鬼は空高く舞い上がり。
落下した。
「あ、様、見つけましたよ。さぁ、習い事のお時間です。」
「あ、見つかったや。」
「もう、アキラメナヨ、」
「いやだぁ〜ヘルプミー〜ヘルプミー」
「武道なんて得意中の得意だろ?」
なんて言ってると、使いの女性は言い放った。
「いえ、今日はお花のお勉強ですよ」
「は?・・・・・花?」
なんでまた女性がやるような事を・・・
てっきり剣道か何かかと思ったよ。
「剣道じゃないの?」
「様はおなごですよ。」
誰のことを言っているんだろう。あぁ、か。
ん?
おなご・・・? = 女
まさかな、まさか。
ついに幻聴まで聞こえてくるようになったか。
僕は、額の汗を吹いた。
「ふぅ。あ、どなたが女なんですか?」
「いえ、ですから様です。」
「はぁあぁぁぁぁ!?」
そんな馬鹿な・・・が女だったなんて
信じられない。というか、信じたくない。
大男を素手で殴り飛ばせ、ましてや大鬼を投げ飛ばすこのが女!?
そんな・・・化学変化か!?それとも心が女で体が男のお決まりのアレか!?
「なんだその反応は。僕は正真正銘の女だぞ ちょっと変わってるけど」
自分で言ったぁ――――――――――――
しかも、ちょっとじゃないし。ちょっとじゃないってば。
さぁ、どうなる僕の人生。そして、どうなっている修行。
続くっ!
テスト後の更新!なんか長いなぁ〜ははは(マテ)
アンケート有難うございます。
沢山の方々に支援されて勢いあまってさらに暴走が悪化しつつ(まてまて)