F




〜雪山遭難事件発生〜










僕はに言われた通り、部屋に向かって走っていた。

あ、僕の部屋の前に大鬼がいる。


手に持っているのは・・てふき。


もしかして・・・・

嫌な予感がする・・・


大鬼がこっちに微笑む。

微笑む?



まさか・・・

え?ほんとに?



大鬼にてふきを渡され、


そぉ〜〜〜〜〜れぇ〜〜〜〜〜


僕は、大鬼に持ち上げられ、投げられた。


そして、門の前で落下。



あぁ、なるほど。だから制限時間3分だったのか。




「よかったね葉王。ギリギリセーフ」


「う・・・うん・・・そうだね・・・って違ぁーーーーーう!!


「おぉ〜、ナイス突っ込み」



グッと親指を立てる

はぁ・・・もういいよ。

でもさ、せめて、着地する時に受けとめる鬼でも置いておこうよ。

モロ地面に激突だよ。



「さぁ、ハオ。いつまでも地面に張り付いてないでついてきなよ〜」


「・・・好きでやってるわけじゃないんだけど。」



大体、この寒い冬に雪山ってどうかと思うよ。

なんだろう、この感じ。何だか・・・物凄く・・・何かが起きそうな気がする。

胸騒ぎを感じる。

全体的に言うと、体が拒否ってる。


そんな不安をよそに、今日もは、僕を引きずり山へ。

といっても、たった数分。



「ついたぞ〜☆」

「わ―――――・・・」



わ――――どこだよここ。

何だよこれ。

どっからどう見ても・・・



人間が足を踏み入れてはならない大自然だよ。これは



雪山。しかも・・・高さがハンパじゃないじゃないか。

なんだか効果音にゴ――という音が付きそうだ。



「これでこそ修行なのだよ葉王くん。」

「・・・そうなの?」



あれ?本当に修行やるつもりで来てたの?

のことだから遊びに来たと思ったのに。



「さぁ☆バッチシ遊ぶぞ!」



あぁ、そうか。修行半分。遊び半分なわけだな。

ちょっと納得。



「あ、修行だから僕のことは師匠と呼べよ〜」



といって熊らしきものと「《ね〜〜v》」とか言ってる。



「って、ちょっとまちなよ。熊だよ。それクマだから。



熊って言うと、あれだよ。人を襲うアレだよ!

危険だってば!


「あ、ホントだ。」


なぜ君はそれでも冷静にいられるんだ!?



「逃げるよ!!」


僕は焦りのため、何故かうなづいているの手を無理やりに引っ張って山へと全速力で走った。

ちなみに、熊に会った時の対処法としてはもっとも間違っている。

熊と出会ってしまった時の対応として最も適しているのは、《熊と会話することだ》。

そうすると、熊に不信感を与えないらしい。


「お〜にぃ〜おには〜外!」


は僕に引っ張られながら不思議な呪文を唱えた。

の手が光る。

すると、そこから何かが出てきた。


「「!?」」


これは、熊じゃなくてもビックリだろう。

僕と熊は驚いた。

そりゃそうだ。


突如現れる大鬼。


「グワァ」


「クゥ〜〜〜ン」


上、鬼の鳴き声。下、熊の鳴き声。

そして熊は逃げさって行った。



「なんだったんだ・・今の熊の犬みたいな鳴き声」

「そっちかよ!?」



やべっ、僕がボケてが突っ込んだ。

形勢逆転?(使い方違う)



「でも、気にならない?さっきの熊の鳴き声」

「僕の大鬼のほうが気にならないのか?葉王」



そうだね、普通はそっちにいくよね。

だって・・それは・・


「もう、慣れたからなんとも言えないな〜」

「なるほど。」


慣れたら駄目な気もするんだけどな・・すごく。


なんて言ってたら




「「ここ、どこですか?」」



迷子になりました。



「おぉぉぉぉ!葉王!見てよ!見てよ!遭難だぁ〜v」


「おぃおぃおぃおぃおぃ、マチナヨ。そこ、喜ぶところじゃないよ!」



これで喜んじゃったら、全世界の遭難者が多発しちゃうよ。

ある意味、かなり怖い事件だよ。それ。




「これぞ、雪山遭難事件だね☆」

「そんなこと言ってる余裕なんてないだろ」



雪山遭難=生死をさ迷う!これが基本じゃないか〜

なのに、こんなに のんびり してていいの?いや、よくないよね。



「まったく・・君、僕の師匠なんだろ?なんとかできないの?認めたくないけど。」

「オフコース!師匠を信じるんだよ葉王!」



何キャラ?キミ、何キャラ?

わぁ〜凄く信じがたいや〜



「そういえば、さっき出した大鬼は?」

「夜空の星となりました。」



は?星?なんで?さっきまでピンピンしてたじゃないか。

いいや・・・これ以上は聞かないほうがいい。僕の生命のためにも




「あ、葉王、オーロラだよ〜」



はい?何言っちゃってるの?この子。



「オーロラなんてこんな山にできるわけないだろ」


あり得ないよホント。いくら雪山でも。


「ほら、アレだよアレ!」


が指をさしたのは、山の上(空)そこには・・・


「「わーオーロラだぁー」」


棒読み。僕ら棒読みでハモッチャッタヨ。



「でもさ、明らかに不信な光放ってない?」



すると、いきなり僕らは凄い勢いでそのオーロラに吸い込まれた。













気がつくと、元の草むらのところに戻っていた。



「あれ?今、何か凄く不快なことなかった?」

「気のせいじゃない〜?」



そうか・・気のせいか。ならいいや。


「そういえば、今、僕ら遭難してるんだよね?」

「そうなんです。」

「寒いよ。」


ただでも雪山なのに。

凍え死ぬよホント。



「あ、ちょっと眠くなってきたかも」

「なぬ!?はぁ〜おぉ〜〜〜死ぬなぁ〜〜〜しぬなぁ〜〜〜」

「うっくるしぃ・・・・・」


え?それさ。起こそうとしてくれてる?

でもさ、しまってる。僕の首しまってるから!


「「あ。」」


空を見上げると無数に光り輝く星。


「きれいだね〜」

「そうだね。」



この時ばかりは、時間が止まってくれればと思った。

綺麗な夜空。それを見つめる僕ら。

なんだかんだ言っても、仲良いよね。僕ら。



「もう、帰ろうか葉王」

「そうだね。」


さぁ、帰って、明日のためにご飯だ。




って、マテ


「遭難してるから帰れないんじゃ?」


「ほら、葉王、見てみて。空。」



そこに浮かぶのは・・大鬼。

あぁ、帰りもアレか。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
はい。もう何も言うまい。(何!?)

この吸い込まれた場面で、番外編にてすーちゃんさんと合同夢を考えております。

ダブル葉王&パラレル?風味になる予定です。

では。(逃走)