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〜 風呂場は極楽浄土一歩手前? 〜
結局僕は、壊れた襖を直した。
「いや〜よくやってくれたな葉王とやら。助かった。」
「・・・いえ・・」
まさか、毎回 襖をぶっ壊されてる…なんて言わないよな。
さすがに、毎回直す気はないぞ。僕でも。
「まぁ、あれだ。ゆっくりお風呂にでも入って汗を流しなさい」
「・・・はぁ・・・」
「ヘイ!カモン」
僕は、どこから出てきたか分からないマッチョ軍団に担がれてその場を後にした。
有り得ない・・・
いったい、アイツの父は何者なんだ。
まさに、この親にしてあの子あり・・・
血縁とは時に恐ろしいものだと身をもって知った。
風呂場にて〜
「・・・」
なんだ此処は。
タオル一枚を腰に巻いただけの僕は、巨大な温泉が沢山ある光景に唖然とした。
ここって屋敷の中だよな?(汗)
いや、そのはずだ!
「お〜い、葉王〜〜」
何やら物凄く聞き覚えのある声が聞こえてきた。
こちらに近づいてくる。何故かその姿は衣(服)のままだ。
「ちょっとまって。今、この風景を半ば無理やり納得させてる所だから」
「そうか、頑張れ!」
人事か!?人事なのか!?
まぁ、いいか・・この風景にも少し慣れてきたしな。
「ところで、何でまた衣のまま?」
「僕はもう入ったから。葉王の反応を見に来ただけ」
そうか・・・用は反応を楽しみに来たと・・・
ふと、視界に変な物がうつった。
「あぁ、あれはこの風呂場さ最高級の風呂だぞ〜。ちなみに、修行を積んだものしか入れない」
グツグツ グツグツ
あれ?疲れてるのかな僕。
お湯が有り得ないほど煮えたぎってて、その上、緑色に見える。
何度見ても・・何度見ても・・・まさに・・・この世の物とは思えないほどの湯だった。
いや、湯と言うよりはむしろ、地獄ガマ。
もう、お湯の域を遙かに超えてるよ。
入った瞬間、極楽浄土(というよりむしろ地獄)に行けそうだ。
ふと、の顔を覗いてみる。
あ、何か楽しそう。
「まぁ、どこまで絶えられるか試してみるのもいいね」
きた――――――
「ぃゃいゃぃゃ、試すどころか、確実に生きて帰れる可能性低いよね。」
「さぁ、天国に近いお湯だぞ!」
「いや、天国というより、むしろ地獄」
「きっと、素敵な出会いが!」
「うん、あっちに行ったら鬼たちと楽しく命がけの追いかけっこかな。」
「「・・・・・」」
脳裏に楽しそうに鬼とかけっこをする己の姿が見えた。
楽しそうに・・・・楽しそう・・に・・・
楽しそうな 欠片もない!!!!
「それでも僕の弟子か!?」
「いや、弟子になった覚えは・・・」
「よし、逝ってこい☆」
「え!?ちょっとまって、字が違っ・・・!?」
何?もう、あの世に行けと!?
弟子にする気あるのか!?
というか、僕はいったい何を教わるんだ。
なんだかんだでその場をしのいだ僕。
「あ、僕のことは修行中は師匠と呼べよ。」
とさり気なく去り際には言い残していった。
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ハオ様ファンの方、本当にスミマセン(土下座)
こんなんでいいのだろうか(汗)
まさにギャグ・・(−−;)
まぁ、これがじょじょに甘に変わるはずですはい。(ぇ)
ちなみに、感想待ってます☆(まてまて)