A



〜運ばれて やって来て 今日から雑用〜













チュン チュン チュン



雀の鳴き声が耳に入り、明るい日差しが自分の顔にあたる。

マブシイ。

僕はというと、  





現実逃避せずにはいられなかった。




目を開ければ、目の前には 


大鬼。




「うわぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!?」



そ・・・そんなバナナ


じゃなかった、そんな馬鹿な



「起きていきなり自分の上に大鬼が乗っていて、はいそうですかで死ねるかぁ〜〜〜〜!!!!」



イヤダ。そんな死に方ぜったい嫌だ!

裸踊りをしながら家の周りを一周するぐらい嫌だ。



バーン!!!


突然、襖(ふすま)が開いた。

(もの凄い音とセットで。)

昨日の陰陽師が入ってきた。初対面で僕を殴り飛ばした奴だ。



「おぉ〜起きたみたいだね〜いゃ〜元気元気。元気百倍ア●パン●ン。メンテナンス不要」


「・・・・」

「・・・・」



な・・なんだコイツ。いきなり入ってきて。

少しの間の沈黙が重く感じられた。



「あぁ、メンテナンス不要っていうのは、まぁ言えば付け替え不要ってことで」


「そんなこと聞いてなぁ〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!」



なんなんだ。平安だか室町だかそこらへんのこんな昔に、未来的正義のヒーローなんて出した日には、

強制的に連載終了の危機にさらされるだろ!?


バシコーン


すると、突然グーで殴り飛ばされた。



「なっ・・・なにをする!!」



「何を言う。もの言うならば拳と拳!これ常識☆」



「いや、そんな常識あったら今頃この世は戦国時代真っ只中だよ」



ふぅ・・・疲れる。なぜだろう、本能というか魂というか。

どっちにせよコイツには勝てないと思った。




「あ、そんなことより、葉王。」


「なぜキミは何事もなかったかのようにキミが勝手に付けた名前をさも当たり前に使おうとするんだ」


「さぁ、早く用意しろ。今すぐ父上の所に許可を取りにゆくぞ。」






無視か・・・


そして、拒否権なしか・・・








僕はとりあえず召使いか何かに服を着替えさせられ、ひっぱられながら廊下を歩いた。

少しすると、何やら怪しい雰囲気を放っている部屋が。

陰陽師はその襖に手をかけると力いっぱい・・・・


「父上―――――!!!!」

バコーーン!!!


そ・・そんな馬鹿な・・・僕の目が間違いでなければ、たった今、目の前で、襖は破壊された。



「何用だ


あ、普通だ。何事もなかったように普通に会話している。

さすが、血は繋がっているだけあるな。



「父上、コヤツめを弟子にしたく存じ上げます。」


・・それは「あぁ父上、OKなのですね!そうなんですね!ってかそうだろ親父」ということでは・・・」



あれ?今、無理やり押し切らなかったか?



「さぁ、決まりだ葉王!そうと決まれば特訓だ!ゆくぞ!あの夕日に向かって!!」




はそう言うと廊下を走って行ってしまった。

ちなみに、今の時刻はもちろん、 朝だ。



「まて・・まぁ仕方ない。葉王と言ったな。それ、そこのお前だ」


何?僕のことか?


「・・・・」



「そうだ、お前だ、さっそくだが、壊れた襖を直していってくれ」





それきた。やっぱりな・・こういう落ちか。




====================================================================

そうさ、そういう落ちさ。(マテ)
はい、ハオ様暴走してました。天晴れです(意味不明)

ヒ・・ヒロイン・・ちゃん?(汗)様、スミマセン(土下座)
もう、男の子っぽさ突っ走ってます。
ちなみに、今、ハオ様はヒロインちゃんのこと、男だと信じてます。
どちらも一人称が僕なのでお気をつけください(え)



更新アンケートに一票下さり有難うございました。