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〜ハチャメチャお茶会いってみよー!〜












ふぅ。やっと書物を読み終えた。

夏はの地獄の無人島で書物が読めなかったからな〜。




「葉王殿」




ん?天井から声がするぞ。

上を見上げると・・・・




ブッ、ゴッチ!?




なんでそんな所にいるの?君。




様がお呼びダス」


「う…うん、わかったけどさ。何やってるのゴッチ」




ゴッチは心なしか涙が出ているように見えた。

え?何?なんなんだい。

それは聞いちゃいけない事だった?




「ゴッチは、葉王殿の書物を読むのを邪魔しないように天井に待機してたんダス」


「そ…そう、ありがとう」




どうせならこの部屋から出ててくれないのかな。

書物読んでるときに天井意識しちゃったらすっごい怖いよコレ。



僕はの元へ向かった。

今日はたぶん習い事中だろう。





様!これは何ですか!」



「見ての通り、生け花です」



廊下を歩いていると、突然声がした。

というより、怒鳴り声が聞こえてきた。

あぁ…やってるやってる。




どこの時代に、食人花を生け花にする人がいますか。


「え?この時代にいますよ〜ほらここに」




うわぁ、食人花って…それもう、生け花の域を超えてるよ?

すると、突然、バシコーンという音が…

もしや…


あぁ、あの人を殴り飛ばすの技は先生譲りか。





「いったい何処から持ってきたんですか様。」



ニューギニアの奥地から取ってきた フォルギネー君です




えー!?ちょっと待ちなよ。なんで日本という壁を越えてるの?どこだよソコ。

しかも名前までバッチリだよ。どうなってるのその食人花


僕はその部屋へついたので、襖を開けて入った。




〜」



「「あ。」」


「え?」



バクッ
















混乱中です。しばらくお待ちください。


















「葉王、大丈夫?ちょっと溶けた?」



様、そんな時は笑顔で『ごめんあそばせ。うふふふふ』と言って見捨てて去ってゆくと教えたではありませんか」



スイマセン、それだけはやめてください。




僕は、食人花のフォルギネー君にパクリと一口で美味しく召し上がられそうになった。

なんとか救出された僕。

あぁ、そんな予感はしてたんだ。うすうすだけどね。




「ところで、僕を呼んだのは何か用があったから?



「あぁ、呼んだっけ」




え?もしかして忘れてたなんて言わないよね?

何か、その言い方じゃ、忘れてたって感じだよ。

すっごく。




様、お茶会のためでしょう」


「あぁ、そうだった。じゃなかった、そうでした。おほほ」


「・・・・頑張れ




先生の前では頑張ってるんだな…女の子。

ちょっと違う方向に走ってる気もするけど、とりあえず僕は見守ることしかできないよ。

いや、あえて言うならば、突っ込まないことしかできないかな。

これでも結構キツイんだよ?精神的に。




「では、お茶会を始めましょう」


「はーい!」


「あ、はい…」




元気いっぱいの

なんでだろう、すっごく嫌な予感がする。

そう、毎回のことだけど、野生の感というかなんと言うか…


生命の危機みたいな。




ん?生命の危機・・・・?




「では、庭にて準備はしてあります。参りましょう」




の先生を先頭に、庭に向かう僕と

庭を見ると、赤い傘のようなものがささっていて、風呂敷のような絨毯がひかれている。

お茶セットももちろん置いてあり、和菓子の準備もバッチリだ。

庭の風景は、なぜか桜が咲いている。

ここの屋敷の七不思議?の一つでもあるだろう、この庭。

毎回のことながら、季節と関係なしに桜が咲いている。一年中だ。





「では、様、お茶をたててください。」



「了解です!先生!」



「ちがいますよ様、そこは『わかりましたわ、先生』ですよ」



わかりやがりましたわ。先生」



「宜しい」



「え!?今の良いんですか!?」




明らかに喧嘩売ってるよ、その発言。

さすがの僕でも突っ込んでしまった。

そして、だけならまだしも、先生も僕の発言を見事に流した。

あぁ・・・のその性格は先生譲りか・・・・ほんとに



がお茶をたてはじめる。



バシャバシャバシャ



「・・・・」



それを真剣な表情で見つめる僕。

僕の顔はさぞかし青くなってきているだろう。






だって、今、明らかに変な物が入ったよ。




緑のうにゅっとしたものが。





と目が合う。




「「・・・・・」」



グッ。と親指を立てて凄くいい顔の



あぁ、軽く逝っとけってことか。




「できました。」



はい、できちゃいましたね。

なんか、凄いよ。緑色だと思いきや、紫色だよ。

どうなってるの?このお茶。

いや、これはたぶん、もうお茶じゃないと思うよ。すっごく。




「あ・・・あの・・これを飲むんですか?」



冷や汗が流れ出す僕。

はたして、コレを飲んで生きて自分の部屋に帰れるのか。




「「えぇ、もちろんです」」



凄く良い笑顔の二人を前に、僕は腹をくくるしかなかった。




グイッ


いっきに流し込む。



ぐっ・・・



バタッ




僕の意識は遠ざかった。


その消えゆく意識の中、声が聞こえた。



「やはりこうなりましたか。」



何ですかそれ、もしかして、わかってて僕に飲ませたんですか?



「先生、私は普通に作ったつもりです!」



普通に作ったんなら、あの緑の物体を入れたのは何故に?




「安心なさい、それは才能の問題ですから。」



どこをどう安心すればいいんですか。才能って、全否定ですよそれ。




僕の意識はとだえた。







気がついたら僕の部屋で寝ていた。



「・・・生きてた」




良かった・・・なんとか生きてた。



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久々の葉王夢。もう、適当でスミマセン。本当に申し訳ないです。

次でラストです。一章。

なんだか、無理やり終わらす風です。ハイ。

まぁ、お気になさらずにv(マテコラ)

ハオ様・・・なんだか哀れな事しかなってないな〜(汗)

に・・二章ではきっと甘く。なればいいなぁ