J
〜無人島武勇伝β〜
見渡す限り見えるのは、果てしなく続く、ジャングル。
横を見ると、マッチョ軍団。
「ねぇ、何?もしかして、この一ヶ月間。ずーっとマッチョ軍団と一緒に生活?」
しかも、ジャングルの中で。
そんなこと言っても誰の声も返ってくることはないだろうと考えていた。のが甘かった。
「《そうだよー葉王、彼らは見張り〜》」
「!?」
の声が聞こえてきたとので、辺りを見渡すが、それらしい人影は見当たらない。
しかし、よく見ると、マッチョ軍団の一人が何か人形のようなものを握っていた。
「《これから一ヶ月は強化修行。まず、段階を経てフリョクを上げてもらいまーす》」
どうやら、そこから声が聞こえる。
「え?いったい何をするつもり?」
「《え?いったいナンダリーノ?》」
「ちょっと、今、聞こえててわざとに言っただろ」
「まず第一段階は〜。泳ごう騒ごう逃げまくろう☆だよ。」
「は!?」
無視されたあげくに何、その修行。
泳ごうは分かるよ。でもその後の二つが凄く嫌な予感するよ。
「《ってな訳で、カモン☆マッチョ軍団。葉王を海に放り投げて。》」
「「「「ウイッス」」」」
「はい!?ちょ・・・ちょっと待って・・・」
何だ、君たちしゃべれるの。じゃなくて
待ってよ、放り投げるって、ココ・・・崖だよ!?
「《葉王、そこから反対側の岸辺まで泳いで来るんだよ〜。あ、それまでに岸辺ないから上陸は無理だよ。》」
それじゃ〜ね〜じゃないよ。
何、まってよそれ。泳げって、いきなり?
まぁ、泳ぐだけなら大丈夫か。なんとかなるかな。
僕は海へ放り投げられ、岸辺まで泳ごうとした。
ザバッ
ん?
なんだ?
この黒い尖った物は。
1つ海面から出てきたかと思うと、2つ、3つ4つとその数は増えてゆく。
「《あ、言い忘れてたけどソコ。》」
「《サメの軍団いるからね。頑張ってね。》」
あぁ、なんだサメの軍団かぁ〜驚かせないでくれよ〜
「って、サメぇぇぇぇぇ!?!?!!?」
なるほど、だから 泳ごう騒ごう逃げまくろう☆ だったのか。
ようは命がけで逃げろと。
「おっ、見えてきた〜お〜〜〜い、葉王〜〜〜〜生きてるか〜〜?」
あと数メートルで岸辺に到着する。
僕は何とか命がけで岸辺にたどり着くことができた。
「グフッ、ガハッ、ゴホッ」
「いや〜生きてて良かったよね〜」
いや、生きててよかったねじゃないよ。
一歩間違えたらサメの餌食だよ。
「じゃ、次いってみようか〜」
「次行こうかじゃないよ、ちょっと今、綺麗な花畑が見えたよ。」
あと、三途の川を間近で見れたよ。
あんまり良いことじゃないけど。
しかも、なんだよ。マッチョ軍団。君達もう帰ってたの?
「次は・・・さぁ行かん!マッチョ対決〜☆50人バーサス」
「ま・・マッチョ対決って・・まさか・・・」
さっきまでそこにいたマッチョ軍団を見ると、
なんだかとっても光ってる。笑顔が光ってる。怖い。怖いから!
「マッチョリーノ」
「「「「マッチョリーノ」」」」
が先頭に立ちそう言うと、マッチョ軍団が全員そう言った。
あぁ、もうその合言葉みたいなのやめようよ。
心臓に悪いからホント。
そして、その掛け声と共に、マッチョ軍団は何やら、リングのようなものを作り出す。
木を切ったり、縄を巻きつけたり・・・
数分後。リングは完成した。
「さぁ、はりきっていってみようか。」
どうやら、彼女はマジなようだ。
僕は命がけでこの修行をしないといけないらしい。
陰陽師って、こんな過酷な修行をしてるのか?
かくして、今度はマッチョ対決が始まろうとしていた。
まだ続くのか・・・無人島。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
はい、こんにちは。2章もギャグにしてほしいという意見有難うございました!
ということで、2章からはシリアスverとギャグverに分けて連載にしたいと思います。
といっても、まだ終わりませんよ一章(何)
こんな連載ですが、皆様の暖かいご支援のおかげでなりたっております。
か・・感想をどうぞ。(しつこい)