I
〜無人島武勇伝Å〜
「夏だ。海だ!海水浴だぁ〜〜〜〜!」
「ちょっと、読書中に大声出さないでくれないかな?」
僕は今、陰陽師になるための修行をする手前の書物を読み漁っていた。
なんかもう、ならないといけない気がするし。
に修行らしい修行なんてしてもらったことないし。
しかも、ここ、僕の部屋だし。
「フフフ、葉王、夏といえば!」
「ちょっと、、僕が今言った言葉覚えてる?」
未だに大声出してるよ。
ちょっとは聞いてくれたっていいじゃないか。
今日はゴッチがいないからちょうど良いと思ってたのに。
というか、いったい何しに来たんだよ。
「海!強化修行!外泊だよババババーン」
「うん、そうだね。」
って
え?今、何て言った?
強化修行?外泊?
「えぇぇぇぇぇぇ!?」
ちょっと待ってよ。この人、言い出したら人の話聞かないよ。
「じゃぁ行こう!今すぐ行こう!」
「はぁ・・・」
僕はしぶしぶ書物を読むことを諦めて本を閉じた。
ちょっと頑張ろうと思ってたんだけどな・・・
ってな訳で海に来たんですけど。
「ここ・・どこ・・・」
毎回のことだけど、ここ、どこですか?
周りに見えるのは、確かに海。
でも、人が一人もいない。
それだけじゃない、後ろを見れば木がおおい茂る森。
「どこって、無人島だよ葉王」
なんで君ってば今日も冷静にサラッと言ってのけられるんだ・・・
「無人島!今日は珍しく修行らしい修行をするよ〜葉王。」
「え?修行本当にやるの?」
あれ?、自分で珍しくって言わなかった?
僕の気のせい?
を見ると、いつになく険しい表情。
「・・・どうしたの?」
「もう、あんまり時間がないんだよ・・・」
時間がない?いったいどうしたって言うんだ・・・
なんだろう、胸が苦しい。胸騒ぎを感じる。
この空気が 重い 。
「じゃ、頑張ってね葉王」
「・・・は?」
一瞬にしての顔が明るくなり、笑顔になる。
なぜだろう、の笑顔が見れて嬉しいはずなのに何故か嫌な予感がする。
さっきの嫌な感じとはまた違う。
いわば生命の危機みたいな・・・
「ヘイカモン☆」
「へ?」
まてよ、このパターン見たことあるぞ。
確か、初めて会ったの父親の時の・・
ま・・・まさか!?
「ブハッ、マ・・マッチョ軍団!?」
ヨミガエル 嫌な思い出。
めくるめく、マッチョワールド。
マッチョ軍団は突然現れたかと思うと、僕を担ぐ・・というかドアゲ状態だ。
「!?」
「いってらっしゃ〜い」
「はい!?どこに逝けと!?」
しまった、行くんだった、まだ逝きたくないよ。
は笑顔で僕に手を振る。
「一ヶ月、生き延びるんだぞ〜」
「えぇ!?ちょっと、ホント待って!!!」
もしかして・・・もしかしなくても・・・
これって無人島サバイバル?
一ヶ月って長くない?
しかも、が何か仕掛けてそうだよね・・・
僕の人権は保障されていないのか。
かくして僕の無人島サバイバルは今、強制的に始まろうとしていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なんだか葉王夢というか、小説のようになってきました今日このごろです。
しかも、この無人島シリーズ、無駄に続きます
はい、もう時間がないんですよ!(え)一章終わるまでに。まだ終わりませんが。
実は、始めからこの連載、シリアスにしようと思ってたんですよ。
どっからどう間違えてギャグに走ってんだか。(最初からだよチクショウ)
なので、二章はシリアスというか、切ないというか、甘が入るというか、とりあえず大人設定です。(青年?&美女?)
にしても、何故この連載は人気があるのか。謎で仕方がないです。なんで未だにアンケートで50%を取れるのか。
ちなみに、web拍手で二章でもギャグが良い!という意見が沢山来た場合にはギャグにします。では
か・・感想待ってます