も〜い〜くつね〜る〜とぉ〜おしょうがつ〜♪


お正月には・・・・・・平和な日常希望。













もぉ、いい加減に正月祝おう。


















正月は家でお餅とミカンをコタツで食べながら新年のテレビ番組をしみじみと味わうって計画があったのに









「なのに・・・、なのに何で正月そうそうこの幼稚園は運営してるんですか。」




「そりゃー、まーアレだよあれ。」








アレって何だよ。


何なんだよ。




自分で言っときながら目を離さないでください。ディーノ園長先生。

ここの園長で苦労してるのは分かりますが、新米の私を巻き込まないでください。








「しかも、あれなんですか?雲雀先生がなんか凄いモノ作ってますよ。」







ふと、視界に入った恐ろしい光景の方向に指を差して、ディーノ先生の顔を凝視する。

そうですよ、どうにかしてくださいよ。あれを。

雲雀先生は、そんなこと耳にも入らないといった感じで、もくもくと作業をしていた。

凄いよママン、雲雀先生の手元が早くて何も見えないよ。


その姿はまるで、幼稚園で作品をもくもくと作る園児みたいな・・って、

先生じゃなくてもう、園児になったほうが良いんじゃないのか、この人。










「クフフフフ、何を作ってるんですか?雲雀先生。」






キタぁ――――――――!!!!


来たよ、あの人だよ。場の空気をまったく読めないパイナップル星のクフフ星人だよ

まさか、あの状態の雲雀先生にまで声をかけられるほど命知らずだったなんて・・・

あ、雲雀先生が骸先生に振り返った!








「見て分からない?凧だよ」







ワォ、正月らしいもの作ってるよ。庶民的だよ。そして、子供達のこと考えて作ったっぽいよ。


もしかして、除夜の鐘で心が浄化されちゃった?






だとしたらこのクフフ星人も浄化しててくれ。

いや、浄化したら跡形もなく消え去りそうだ。






「あぁ、あの難波名物に入ってる」







そりゃーもしかして、たこ焼きのことですか?








「ねぇ、君。僕に喧嘩売ってるの?」




「きっと、地球温暖化と、ヒートアイランドのためですね。」





「そっちょくに熱でもあるのかって言ってくれない?回りくどいんだけど」







ワォ、コイツ言っちゃったよ。禁句を何事もなくサラリと言ってのけちゃったよ。

雲雀先生は立ち上がり、骸先生と睨み合う形になってしまった。

対する骸先生はもても美しい笑顔で微笑んでいらっしゃる。




毎回のことながら、



こりゃーヤベーぞ。






新春バトルか!?








「おーい、ここは幼稚園だから、やるんなら外でやってくれよー二人とも。」





「「わかってるよ(ますよ)」」







息ピッタリな二人を前に、新年そうそうから疲労がたまってきている園長。







「「じゃぁ、凧上げで勝負しようか(しましょうか)」」






なんて言うから、私はついうっかり、






「うわぁ、大変そう。」





なんて呟いてしまったばっかりに。








「「何言ってるの(んですか)?もだよ(ですよ)?」」








なんて言葉が返ってくるなんて思いもよらなかった。



え?








「えぇ!?強制参加!?」







あなた方の無意味な争いに、新年そうそう巻き込まなれるんですか!?私。

そんな私を無視して、二人はやる気満々。








「それでは、土手で勝負ですね。」



「負けないよ。」



「こちらこそ。」







バチバチと、火花が飛び散る。

ちょっと、園児達が隅っこのほうで おびえてますよ。






















「どう?僕の自慢の凧は」





「はい、もう、凄いのなんのって・・・」







確かに、凄いですよ。

ある意味、凄いですよ。


でも、凧に《世界征服》なんて書く人、今の時代にいますか?え?いますか?真顔でいますか!?

ってか、なんで幼稚園の先生やってるんだよ。








「後ろにはLOVEってちゃんと書いてるから安心して」




「いや、そこだよ。そこが問題なんだよ雲雀先生。どうリアクションしろと?そしてどう安心しろと?」







安心どころか、焦るよこれ。

誰かに見られるかヒヤヒヤモノだよこれ。

どっかのオバサンが土手に犬の散歩に来てるときひょっこり見られそうだよこれ。







正直、恥ずかしいんですが。








「クフフフフ」







ワォ、なんだか凄く見たくないものがこっちに向かって物凄いスピードで迫ってくるよ。






「「アレは絶対、教育上に良くないよね。」」






ここにきて珍しく雲雀先生と私の意見は一致した。

ホントにこれは珍しい。







「は〜い、良い子の園児の皆さん、幼稚園に避難しましょ〜ね〜。今、あっちを見ちゃいけませんよ〜」




「「「「「は〜い。先生〜」」」」」







園児達は素直で可愛いなぁ〜。あれ?今、何だか聞こえてくるはずのない声が混ざってなかったか?








「って、ちょっとマテぃ。雲雀先生、どこ行くんですか?」




「どこって、幼稚園に避難でしょ?」






いやいや、お前は避難しなくていいんだよ。

私は雲雀先生の襟をくっと掴んで呼び止めた。ちなみに園児は皆避難したらしい。









「雲雀先生、言いだしっぺでしょ?男ならつべこべ言わずに散ってください。」





「何それ。もう散ることは確定してるの?」





「クハハハハハ。どうです?この凧は、凄いでしょう?先生、雲雀先生」






何だろ、このかみ合っていない会話は。

もう、面倒なんで入ってこないでくれ、第三者。









「ほら、、呼ばれてるよ?何か言ってあげたほうがいいんじゃない?」





「いやいや、雲雀先生こそ呼ばれてますよ。ここはやっぱり男同士で拳を握り合ってください。


               ってか行って来い。おとりになれ。そのうちに逃げるから。」






「嫌だよ。僕、今から女になるんだもの。」





「なれるかボケぇ!どうにかしろよ。」







私は雲雀先生の襟をグッと掴んだ。

新年そうそう、なんて光景なんだ。


だがしかし!雲雀先生はその反動を利用してぇ・・・




って、え?





チュッ








私の思考回路は一時停止した。







「ってえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」







何やった!?コイツ今なにやった!?


雲雀先生は不適な笑みを浮かべながら一言、






「ご馳走様。」






ご丁寧に私の唇奪っていきましたよ!

もう、ゴタゴタだよ。この物語。







「クフフフフ、では、僕も雲雀先生からの熱いキッスを貰いましょうか。」






いや、なんでそっち行くよ。BLだよ。そっち行ったらBLだから。骸先生。





「咬み殺すよ?」



「クフフ、やりますか?」







なんて光景なんだ、ホントに凧上げバトルになっちゃってるよ。





あぁ、日が暮れるよ。








新年、あけましておめでとうございます。






(土下座)






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新年そうそうやらかしました。

しかも、元旦に配布と思いきや、12日に配布を。(何)
いや、書いてるのは4日なんですけどね、うっかり寝すぎちゃって。(違うだろ)
そして、毎回のことながら深夜営業です。(←かなり迷惑)
もうあれですね、何も言うことないですよね。フフフ(壊)

本当にごめんなさい。(土下座)



メールでこれを受け取ってくださった方にのみ、プレゼントいたします。(いらねえ)

ps著作権は投げ捨ててないです。ハイ。